ハマったら抜け出せない!
ようこそ、極限のラビリンスへ― ようこそ、極限のラビリンスへ―

Review

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嶽まいこ
イラストレーター

絵に描いたような、可愛くも不気味なミントグリーンの家に、いかにも雲らしい雲の浮かぶ空。
どこまでも人工的な風景に、違和感を感じた時にはもう遅い。
かつての理想のすべてが、もう禍々しいものにしか見えない。

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大島依堤亜
グラフィックデザイナー

究極のSTAY HOME映画。
ただし強制。映画(館)でよかったと思うはず。

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大川ぶくぶ
漫画家

七三分けテメェ!
へんてこ不気味な住宅地、みなさんも覗いてみてはどうでしょう?

大川ぶくぶ先生4コマ漫画「ヨンダ―不動産♪」「謎の空間閉じ込めます♪」「変な子供送ります♪」「みんなでみよう ゆかいな映画ビバリウム♪」
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辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト

「ビバリウム」を観てからマンションや家が巨大なお墓に見えてきます。

「幸せ」とはいったい何か、恐怖に直面することで真剣に考えさせられました。

様子のおかしい不動産屋に連れられ、延々と同じ家が並ぶ住宅街に迷いこんだトムとジェマ 帰ろうとしても出られず… 「グルグル回ってる」 なんとか逃げようと家を燃やしても即復旧 ススまみれになっただけ  結局家に住んで誰の子かわからない男の子を育てる羽目に 「キェ~~~!!」 少年はかわいい顔して二人の会話をリピートし、金切り声で絶叫… 目が死んでいく二人 毎日庭に穴を掘り続けるトムと白目で犬の遠吠えをしだすジェマ… 「ワオーン」 庭付き一戸建てで子育てという幸せの象徴のような生活が実は地獄とは…安易に幸せを追うのは危険です 様子のおかしい不動産屋に連れられ、延々と同じ家が並ぶ住宅街に迷いこんだトムとジェマ 帰ろうとしても出られず… 「グルグル回ってる」 なんとか逃げようと家を燃やしても即復旧 ススまみれになっただけ  結局家に住んで誰の子かわからない男の子を育てる羽目に 「キェ~~~!!」 少年はかわいい顔して二人の会話をリピートし、金切り声で絶叫… 目が死んでいく二人 毎日庭に穴を掘り続けるトムと白目で犬の遠吠えをしだすジェマ… 「ワオーン」 庭付き一戸建てで子育てという幸せの象徴のような生活が実は地獄とは…安易に幸せを追うのは危険です
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大島てる
事故物件サイト管理人

『不動産屋さん自身はどこのどんな家に住んでいるのか?』

――この古典的な問いへの1つの答えが、この映画で描かれている。

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瀬戸あゆみ
ブランドディレクター・モデル

この映画を、"ホラー"というひとつのジャンルに絞るのは忍びない。

トラウマのように1シーン1シーンが脳裏にこびりついて忘れられないような、最高に不気味な世界である。

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mim
モデル

実際にこんなこと起きたら…と考えると怖いなって思いつつ、話が進むにつれ、何かおかしいな?ちょっと変だな、って思ったことが早い段階で確信に変わる。

色味とか可愛いのに、どうしても不気味さが消えなかった。人口的に、誰かに作られたハリボテのような不自然な空間。毎日毎日同じ日常で抜け出そうとしても抜け出せない、いつ終わるのかも分からないモヤモヤとした状況が見てるこちらまでモヤモヤさせたような気がします。

最後まで不気味で最後までモヤモヤが残る映画でした。

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mam
モデル

得体も知れぬ気持ち悪さに常に駆られながらも、最初から最後まで楽しめる映画。家の中やシリアルのパッケージの可愛いビジュアルに反して、どろっとした何かを感じながら視聴するのはギャップがあってとても不思議な気持ちにさせられた。

見る人によって解釈は変わると思うけれどきっと共通するのは「漠然とした気持ち悪さ。」だたそれだけな気もします。

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DIZ
映画ライター

非現実的な狂った世界へ誘う今作は一見するとファンタジー映画のようにみえるが、観終わった後は"これは現実なのではないか..."と感じさせる強烈な余韻を残す一度観たら抜け出すことのできない迷宮サイコスリラー。

植え付けられた理想に狂わされる私たちも“ヨンダー”の住人なのかもしれない。

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もっちゃん
映画好きYouTuber

不動産屋に連れて行かれた奇妙な住宅地。
ミントグリーンの家もぷくぷくした雲も可愛いのに、なんだろう、この地獄は。

家の中だけでここまで不気味さを演出できるものかと、ロルカン・フィネガン監督の才能に驚きました。

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SYO
映画ライター

最高だ。ファーストカットから存分に攻め立てる不穏、不条理、不幸。
深読みしてくださいと言わんばかりの匂わせキーワードの数々……
いいぞもっとやれ。

人前には決して出せない、黒々した嗜虐心が満たされてゆく――

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高橋諭治
映画ライター

未知の侵略者から攻撃されたりパラサイトされるわけでもなく、ただ“展示される”人間たちの人生を見るという世にも奇妙な映画体験。
しかもその果てしない悪夢のごとき世界観には、深い寓意がこめられているのだ。

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人間食べ食べカエル
人喰いツイッタラー

画面に映る何もかもが気味悪い。

メルヘンな画が余計に心をざわつかせる。
「家にいるのに帰りたい」そんな気分を嫌というほど味わえるスリラーだ。

場面写真